2014年4月8日火曜日

不自然なテラトーマ画像について

多能性確認実験で、マウスへのSTAP細胞移植でできたテラトーマ(一種のがん)で、ここまで立派な(分化・組織化した)、小葉が独立した膵臓(Nature ArticleのExtended Data Fig.4c)や、乳び管を伴う空腸ができるのは不自然だ、という指摘がなされています。


Nature ArticleのExtended Data Fig.4c
http://www.nature.com/nature/journal/v505/n7485/fig_tab/nature12968_SF4.html


















Nature ArticleのFig.2e
http://www.nature.com/nature/journal/v505/n7485/fig_tab/nature12968_F2.html

















理研ホームページより
http://www.riken.jp/~/media/riken/pr/press/2014/20140130_1/fig4.jpg (写し


















小保方晴子氏の研究不正を追及する上において、in vitro細胞分化画像や、上記のテラトーマ画像の不正流用の件が一番重要であるかと思います。
小保方氏と笹井氏は、in vitro細胞分化画像やテラトーマ画像の一部が間違っていたとして(調査委員会の聞き取り調査では実験条件の異なる博士論文の画像から流用されていたという事実は隠していましたが)、
差し替え用の画像を提出しました。

しかしながら、小保方氏の実験ノートの記載は断片的であり日付の記載も不十分であるようで、この新たに提出された差し替え画像が正しいものかどうかは、だれにも(調査委員会でさえも)わかりません。
また、そもそも、小保方氏らが新たに提出した差し替え用のテラトーマの免疫染色画像は、ヘマトキシリン&エオジン染色画像と形態が全く類似しておらず、不自然との指摘があります。

さらに、免疫染色に用いられている抗体・抗原の選択(α-smooth muscle actinやα-fetoprotein)も不適切であるという指摘もあります。
(本当に同じテラトーマなら、骨格筋であるのに平滑筋アクチン抗体で染色することはないし、腸管上皮をαフェトプロテイン抗体で染色しない)

さらに、そもそも、冒頭で説明したように、Nature ArticleのFig.2eや、Extended Data Fig.4c,dの、ヘマトキシリン&エオジン染色画像については、
「多能性確認実験で、マウスへのSTAP細胞移植でできたテラトーマ(一種のがん)で、ここまで立派な(分化・組織化した)、小葉が独立した膵臓(Nature ArticleのExtended Data Fig.4c,d)や、乳び管を伴う空腸ができるのは不自然だ」という指摘がなされています。





  1. . 実験の分かる人で、明日質問する機会がある人は、なぜ組織の構造がHEと全然違うのか聞いてみれば良いと思います。今回、自分で同じ切片から切ったと言っているから、写真の取り違えなどではなく意図しての行動です。

  2. HEは明らかに異常です。D論の件でFig. 2eがクローズアップされてますが、Extended Data Fig. 4cの膵臓は最高におかしい。もう少し引いてみるとisletすらもあるかも。臓器ができる?まあ、正直にPancreasと書いちゃってるんだけど。
  3. 特にこの場合は、テラトーマで、組織像はぐちゃぐちゃだからね。なら、なんでHEはきれいな構造があるのか。私はHEがそもそも嘘である方にかけますね。RT : 組織像との対比なしに単独で示された蛍光免疫”組織”化学はほとんど意味がないのです。
それは本当だろうか。本当に同じテラトーマなら、骨格筋であるのに平滑筋アクチン抗体で染色することはないし、腸管上皮をαフェトプロテイン抗体で染色しない。RT : 最終報告スライドp12の右下3つの訂正用テラトーマを2014年2月19日頃に新しくデータを取った






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